【上達する為には?】トレーニング効率をあげるクライミングジムの選び方

トレーニング

クライミング頑張っているけど最近上達している感じがしません。

本記事はそんな方に向けて書いています。

こんにちは、nyamoです。

クライミングジムは施設によって課題セットの方法や付いているホールド、よく出てくるムーブなどに特色があります。

皆さんにもそれぞれお気に入りのジムがあることでしょう。

しかし強くなることを目的とした場合、1つのジムに通い続けることは得策でなとぼくは考えています。

ぼくは先日こんなツイートをしました。

結論から言うとクライミングジムは自分の目標に合わせて選ぶことで、必要とする能力を高めやすくなります。

ツイートはぼくの思う具体例で、東京近辺に住んでいるという条件で挙げました。

本記事では具体例に挙げたジムをなぜ選んだのか、その理由について説明していきます。

「もっとクライミングで成果を出したい!」そんな方はぜひご覧ください。

スポンサーリンク

トレーニング効率をあげるクライミングジムの選びかた

まずはなぜ目標に合わせてジムを選ぶ必要があるのかを説明します。

例えばあなたが

ルーフ(屋根)形状の岩にある初段の課題を登る

という目標を立てたとします。

しかしあなたの通うジムにルーフ形状の壁が無かったらどうでしょうか?

体が真横になったときのムーブ練習や筋力トレーニングをしたくても、実戦に近いことはほとんどできません。

目標は明確になるほど、自分が取り組まなければならないことが明確になります。

つねに根拠をもって行動する人間は、考えない人間よりはるかに成長する

野村の悟り|セブン&アイ出版

努力には正しい努力と正しくない努力がある

野村の悟り|セブン&アイ出版

これはぼくが尊敬する野村克也氏の言葉です。

クライミングを上達する為には、自分に何が足りないのかを考え、その目的に適したジムを選ぶ必要があるとぼくは考えています。

ノムさんの考え方はスポーツをするうえでとても参考になり、スポーツ畑で育ったぼくの助けになってきました。

「努力には正しい努力と正しくない努力がある」と言ってくれる指導者に、子供のころに出会いたかったとつくづく思います。

この本はノムさんの言葉や考え方が、短い文章でたくさん掲載されているので、網羅的に知りたい方におすすめです↓

出版社: セブン&アイ出版 (2018/1/1)

コンペで勝ちたいジムに荻窪PUMPを選んだ理由

荻窪PUMPはジャパンツアーや国体などの大きな大会で勝つためという条件で選びました。

大会のレベルが高いですが、あくまでもジム選びの具体例です。

他のコンペ対策で選ぶジムは後述します。

ジャパンツアーや国体などの大きな大会で勝つためには、最先端のクライミングを練習する必要があります。

その大会スケールにあった課題があるジムは日本でも数件しかないでしょう。

コーディネーション課題や大きいハリボテ(ボリューム)を使った近代的な課題は作ることが難しいです。

並みの営業ジムでは施設の広さ、ジムのコンセプト、セッターの技量などの観点から用意することが困難です。

高グレードの課題を荻窪PUMPと同じ量設定することも、他ジムにはそうそう真似できません。

荻窪PUMPに行くと、必ずと言っていいほどワールドカップ選手や国内外のトップクライマーがトレーニングをしていますが、これは他のジムでは大会に向けた練習が十分にできないからだと思います。

荻窪PUMPにはコンペティターが集まる理由があるということです。

草コンペであれば会場になっているジムや、大会のセッターがルートセットを行ったジムで練習するとよいでしょう。

壁の形状やムーブの特徴を把握でき、コンペ対策の練習ができます。

国内最大級のコンペであるノースフェイスカップであれば、会場になるジムで事前に登って壁の形状、使われているホールドを把握しておくと良いです。

大会の課題のセットは(株)BASE CAMPのセットチームとゲストセッターで行っています。

そのため課題の傾向対策としては、BASE CAMPの系列店やゲストセッターがセットをしているジムで練習すると良いでしょう。

岩で成果を出したいときに選ぶジムにT-WALLとプロジェクトを選んだ理由

ぼくの個人的な考えでは、岩の練習はまぶし壁のジム1択だと考えています。

その中でもとりわけスクリューオンのカチやポケットが豊富に付いていて、岩で成果を求めるクライマーを満足させられるのはT-WALLprojectでしょう。

ぼくは岩で目標の課題があるとき、その課題のシュミレーション課題を自作してムーブの練習や課題の強度に体を慣らします。

この練習方法はノースフェースアスリートの中嶋徹くんも行っていることで有名です。

TORU NAKAJIMA “BEYOND”

自分でシュミレーション課題を作るには、壁にホールドがたくさん付いていることが前提条件です。

まぶし壁は自分の好きな課題を自由に作れるので、幅広いトレーニングが可能です。

まぶし壁での練習方法の具体例をいくつかあげておきます。

まぶし壁での練習方法の具体例

・目標課題のムーブに近い動きの課題をつくって練習する(部分的でもOK)

・目標課題に強度が高いポケットが出てくる場合、ポケットを積極的に使う課題をつくりトレーニングする

・目標課題の手数が多ければ、長い課題をつくり持久力のトレーニングをする

紹介した2つのジムはスクリューオンの細かいホールドの量が本当に多く、通っているだけでも指が育つので、岩で成果を出したい方にはおすすめのジムです。

リードで成果を出したいときに選ぶジムにPUMP2を選んだ理由

壁のスケール、課題の本数、ルートの質、同時登攀できる人数、どれをとってもリードクライミングジムとしては国内で一番ではないでしょうか?

PUMP2も荻窪PUMPと同じく、ワールドカップ選手や国内外のトップクライマーが多く利用する施設です。

公式大会が行われる日が近くなると、店内はトップレベルの選手でにぎわいます。

ぼくはPUMP2で一定期間練習すると、他のジムに行ったとき壁が小さく感じますし、岩でも持久力に自信をもってトライができます。

日頃から大きな壁でトレーニングをしていると、登りだす前からメンタル面でルートに勝つことができるので、これは大きなアドバンテージになるでしょう。

神奈川県に強いユース選手が多いのは、この恵まれた練習環境も関係しているのかもしれません。

楽しみたいときに選ぶジムにノボロックを選んだ理由

2020年現在首都圏に5店舗を展開し勢いのあるクライミングジムです。

個人的な感想ですが、ノボロックは人を楽しませるということを理解しているジムだと思います。

クライミングジムはクライマーが運営していることがほとんどなので、どうしても課題内容やグレードにクライマーのエゴが見え隠れします。

ノボロックはそのクライマーのエゴがほとんど感じられません。

これはノボロックがお客様目線で楽しいジムづくりをしているからだと思います。

課題が辛すぎて喜ぶのはクライミング人口のほんの一部の人間だけです。

商業施設として考えれば他の層のお客さんを取り込んだ方が需要があるでしょう。

人は成功すると達成感を感じて楽しくなるので、課題は気持ち良く登れたほうが顧客満足度は高いと思います。

楽しさを感じると脳内からドーパミンが分泌され、学習効率も上がるので上達に繋がという考え方もできます。

ノボロックの課題のグレーディングは少し甘いとは思いますが、エゴによるぶれが少なく、ホールドもポジティブで誰でも楽しく登ることができるでしょう。

トレーニング効率をあげるクライミングジムの選びかたまとめ

本記事を読んでもっと良いジムがあるよ!っと思った方もいるかと思います。

近年日本にはクライミングジムが急増し、素敵なジムが乱立しています。

本記事で挙げた例は東京近辺に住んでいるという条件で、ぼく個人の思う具体例をあげました。

紹介したジムはどこも特色があって、他ジムとの差別化ができていると思います。

クライミングで何か達成したい目標があるときは、自分の目標にあったジムを選んで、目標に適した根拠のある練習を行うと成果が出しやすくなります。

この記事を参考にしていただける方がいれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【記事内で紹介したおすすめの本】

出版社: セブン&アイ出版 (2018/1/1)

【合わせて読みたい記事】

コメント

タイトルとURLをコピーしました